zakki_diaryのブログ

日々の記録。

12/14

セルピコって映画がすごく良かった。アルパチーノの演技が上手い。Dearダニーに出てた人と同じ人だったんだと後から気づいた。好きな要素が多くて面白くて、パトカーの音と呼吸音だけが聞こえるシーンの出だしからしびれる。このシーンでもうセルピコはやられちゃうんだなと分かってしまうけど、終始緊迫感があってハラハラしたし、どうしようもない状況の中でも決して逃げないセルピコがものすごくかっこよかった。その上強いし、同僚と繋がってた容疑者をボコボコにしたり舌を切ってやると脅してきた同僚をやり返したりと爽快だった。子供のころから夢見ていた職業がこんなにも腐っていたなんて悲しすぎるよなあ。誰が敵かも分からない中でロンバート警視の存在はすごく安心したが、組織の腐った同調圧力でどうしようもないのが痛いほど伝わってくる。リアリティじゃなくて現実だから困る。途中で出てくるサルノっていう刑事が人の弱さを見てるようで少し悲しかった。自分もそうなっちゃうだろうなあ。現実は不条理で、その後のセルピコさんの人生を調べたけど不当な扱いばかりだったみたいで悲しかった。個人が組織に立ち向かっていくという点では半沢直樹みたいなものだけど、セルピコの方が壮絶だし命懸ってる分おもしろい。彼をおもしろいと言ってしまうのは不謹慎だけど。チャイナタウンを思い出したけど、あれよりも断然好きかな。

これは警察内だけど何にでも置き換えられるよなあ。間違ってることを間違っていると言えないのは、自分の中でちゃんと筋道を立てて正しさを証明できないからだと思うし、堂々と信念を保つには自分を律する事も大事ではあるけど、それよりも自分に正直であったりごく基本的なことを見失わないことが大切なんだろうと思う。信念って言葉が独り歩きしてしまいがちだけど、言い方を変えてしまえば周りの考えに流されずに個人の考えをしっかりと持って生きるべきだなと思うし、この映画はそう思わせてくれる。そうでありたい。最近は不正やら多いけど、仕方ないですませてしまっていいのか悪いのか。自分の生活を守るために信念を捨てていいのか。流石に警察の汚職とは倫理の度合も違うだろうけど、本質的な意味では共通することだと思う。内部告発は技術者倫理で学んだことだけどどちらが良いのか悪いのかという答えは出なかった。でも、確実に間違っていることだということは忘れちゃいけないなと思う。ここ最近見た中では物凄く良かった映画だった。